ごあいさつ

平成25年度三重県臨床検査精度管理調査結果報告書の発行にあたり、三重県臨床検査精度管理協議会を代表してご挨拶申し上げます。

本報告書も年々充実した内容となっており、社団法人三重県臨床検査技師会ならびに精度管理部実行委員はじめ関係者の皆様には日頃のご尽力に心より感謝申し上げます。また、これまで本精度管理調査へのご支援とご理解を賜りました三重県健康福祉部、三重県医師会、そして三重県病院協会に対し、厚く御礼申し上げます。

平成264月には、診療報酬の改定が予定されていますが、消費税増税分がどの程度社会保障費や診療報酬に反映されるかは不透明です。臨床検査関連5団体が参加する臨床検査振興協議会の医療政策委員会では、厚生労働省の担当部署と診療報酬改定に向けた勉強会を年3~4回開催しています。その勉強会では、臨床検査の生命線である「精度管理」を診療報酬に反映する仕組みについても議論されました。折しも、本年71日付厚生労働省医薬食品局審査管理課事務連絡(治験における臨床検査等の精度管理に関する基本的考え方について)の中で「検査の精度管理は、治験に係わる検査であるか否かにかかわらず、非常に重要な課題である。」「国際共同治験や医師主導型治験をはじめとした治験又は臨床研究を積極的に実施している医療機関では、当該医療機関の検査精度を確保するため、ISO15189等の外部評価による認定を取得する。」といった基本的考え方が示されました。

「精度管理」という臨床検査の生命線が評価され、より明確に診療報酬に反映されることが、臨床検査室の重要性を医療関係者に再認識していただくための一歩であると信じています。臨床検査の必要性に加えて臨床検査室の重要性が認識されることは、臨床検査に関係する全ての職種にとって望ましい方向性であると思います。

さて、平成25年は三重県臨床検査技師会が創立65周年を迎え、また、昨年の第61回日本医学検査学会に続いて日臨技中部圏支部医学検査学会が津市で開催されました。小林圭二会長はじめ企画・運営を担当された会員の皆様には、多くの行事と本精度管理調査の実施が重なる中で全てを成功に導かれた努力に敬意を表します。 

本年も本精度管理調査に参加いただきました各施設の施設長ならびに関係者のご理解とご協力に厚く御礼申し上げます。また、本調査の企画立案ならびに実施にご尽力いただきました一般社団法人三重県臨床検査技師会並びにご支援とご指導を賜りました関係諸団体と委員各位に感謝申し上げます。 

                                                                                         平成2511

                                                                  三重県臨床検査精度管理協議会                                                                                      会長 登  勉


           (平成25年度精度管理報告書巻頭より)




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