平成25年度三重県サーベイについて

  

和光純薬の試薬を使用して本年度の試料1のUA、クレアチニンを測定すると正誤差があります


化学1に添加された鉄が610ug/dlと非常に高濃度で、UIBCが-273と検体中に遊離鉄が多く存在する状態でした。検体中の遊離鉄は血清成分とともに試薬中の成分と非特異反応を引き起こし、尿酸測定値に正誤差を生じたと考えられます。この試薬で測定された場合の評価についてはサイトが既にロックされており、取り消すことが不可能なため施設別報告書の訂正版を再作成することが出来ませんのでご了承下さい。

                                   村瀬病院 鈴木一馬




メーカーより今回の事象に関する検証実験の結果が届きました。

   和光純薬の解析結果


今回の事例は試料1に異常な量(誤って)の塩化第二鉄が添加されたため生じたも
ので鉄剤を静脈投与した場合に於いても、速やかに肝臓などに取り込まれるため
今回のように血清中に多量の遊離鉄イオンが存在するケースは通常起こり得ません。